ある店は、足元から天井までまさに所狭しとはこのことだろうと言うほど骨董品が陳列と言うより、無造作に置かれていた。置いてあるものの裏やその奥にも、決して手が届かない物陰にも。
うず高積まれた皿や陶器、グラスの間を恐る恐る通り抜ける。
値段は、すごく安かったり、いいと思ってひっくり返して値段をみると、とんでもない値だったり。骨董品の魅力はこういうものなのだろう。四人で足止め、さほど広くない店を気がつくと一時間ほど見まわっていた。
バイブリーでは川辺の絵を描いた。日が落ちるのが早く、曇りと日差しの繰り返しが多いので描くのが難しかったけれど、イギリスの秋冬の色を少し知ることが出来た。
ここで降ろしてもらい、一泊。
ホテルに飾ってあった毛糸を編んだタペストリーに昔の画家の制作風景が描かれていた。どういうやり方で描いているのか不明だけれど興味深かった。