2014年5月22日木曜日

Lago Blu

写真を偶然見かけて惚れ込んでいた景色。前からどうしても行って見てみたかった場所だった。今回の北イタリア滞在もここを見ることがメインの目的だった。
標高が高いことから木々はまだ新芽の状態だったが泉は青くとても深く透き通っていた。この写真では見えないが、晴れた日にはこの奥にマッターホルンを望むことが出来る。まだシーズンで無いのでほとんど人影が無く、居るのは自分と池に泳いでいるイワナの様な魚達だけだった。



2014年5月20日火曜日

移動日

べつな場所に移動する日。
朝目的地とは逆方向だが、スイスのサン・モリッツと言う所にあるセガンティーニ美術館へ立ち寄った。その日が今年最初の開館日で、オープン一番目の来場者となった、とは言っても来場者は自分しか居なかった。思ったよりこじんまりしていて、作品数も20点程であったが最上階には縦2m横3m位の大きな作品が3点展示されおり、アルプスの景色の描写を感じることが出来た。
その地に住んで描くのと、訪れて描くのでは目線が違うと感じた。セガンティーニは前者の部類。

急なジグザグ道の峠を越え、スイスの山岳風景に囲まれながら走る事が出来た。

2014年5月19日月曜日

風の強い週

先週は強風の日々だった。前にも書いたかもしれないけれど、絵を描く時に最も大変なのは強風だと思っている。身体が風で揺さぶられ筆先が思わぬ所に行ってしまったり、キャンバスイーゼルが倒れて来たりもする。勿論倒れない様に重りはつけているが、それでも風は頑張って倒しにかかってくる。こちらも負けじとペグを地面に打ち込んで紐でイーゼルを固定する。木々や草は風でいい表情が出るのだが、やはり風の中描くのは難易度が高い。

風を少しでも凌ぐため街中に入って描いた。 建物の梁には年号が彫ってあることが多い。1800年代はよく見かけるが、ふと見た古めかしい建物には「1682 AD」とあった。日本で生類憐みの令が出されていた頃に建てられたのだろうか。街のホテルは1630年にこの地域の貴族によって建てられたらしいので、これもあり得なくもないと思った。

2014年5月13日火曜日

現状報告

かなり間を開けてしまったが、現在イタリア・ミラノ以北のキアヴェンナと言う街に滞在している。周りを高い山に囲われている。標高は300m程度なのでそれほど宿泊地は寒くない。
ここから車で20分ほど行くと国境を越えてスイスに入ることが出来る。国境にはゲートがあるのだが、審査の様なものは無く、一旦車を止める程度で通過OKのサインが出る。ただ、別にやましい事は無いが、何度通っても少し緊張するものだ。
越えてすぐの所を登って行くと標高約1000mにある秘境、または天空の街とも言われているソーリオに行くことが出来る。
スイスの画家セガンティーニもこの地で描いていたらしい。さらに行った所にセガンティーニ美術館もある。

こちらに来て四日目だが、天候はあまり思わしくなく一日中晴れていた様な日はまだ無い。
景色は申し分無い。