2015年11月19日木曜日

個展

個展のお知らせ

12月9日(水)~15日(火)最終日は5時閉場
日本橋三越本店 本館6階 美術サロン





現在最後の追い込み制作中。

2015年9月8日火曜日

落下傘

   
自分の宿泊している宿の近くにパブがあり、夜な夜な観光客などで賑わっている。連日深夜頃になると決まって外で大声で「ひぃやっほっほーい!」と数回叫ぶ酔っ払いが居る。正直寝てる時はうるさいのだが、何時もさも嬉しそうに雄叫びをあげているのである。


話は変わって、ここラウターブルンネンの渓谷地にはアスレチックエンターテインメントの一つで、日中崖の上からムササビのように飛び降りるか、またはヘリコプターで上空まで上がり、谷間の牧草地目がけて色とりどりのパラシュートで降下して来る人達を良く見る。
着地点は牧草地ならばどこでも良い様である。(訂正:自分が描いていた場所の横の牧草地が着地点の様であった。)

今日の日中、自分が描いていると、空からその落下傘部隊の一人が降りてきた。
着地する前の上空にてふいに、「ひぃやっほっほーい‼︎」と叫んだ。

心の中で「あ、こいつだ。」と思った。
                                  
     
                                    
空を飛ぶ事には憧れるが、落下を楽しむバンジージャンプ、ジェットコースター、及びスカイダイビングをやる気は一切無い。

                                

2015年9月6日日曜日

晴れ間

これまであまり良い天気ではなかったが、後半に入りようやく回復して来た。
雲が晴れた時に初めて谷の先に標高の高い雪山が見られた。

普段の日本での生活で、数百メートルもの切り立った絶壁に囲まれたことが無かったので、目の前に見える壁の大きさ・スケール感が分からなくなってくる。

風景にバリエーションこそ多くは無いが、この谷の街はどこを歩いても綺麗である。
時間ごとに見せる陰影の織りなす景色が特に印象的。
                            



南北に沿った地形なので、日の出は遅く日の入りは早い。大体谷に日が差し込むのが9時45分頃で、日陰になるのが午後4時頃となる。但し日が差し込む前や後でも空は明るい。


2015年9月3日木曜日

ラウターブルンネン



オランダ経由でスイス・チューリッヒに入りそこで一泊。翌日鉄道でベルン〜ラウターブルンネンへと向かった。

すでに結構空気がひんやりしていて半袖だと風が冷たく感じられる。しかし日が出ると暑い。

氷河によって作られた谷間の街。はるか切り立った山の上からは滝が落ちる。
初日はあいにく曇り空が多かったがこの景色は日が出て陰影がはっきりした時凄いだろうと予想できる。奥の雪をまとった山々も晴れ渡ったら見えるだろう。
                                

2015年8月31日月曜日

スイスヘ

かなりの間隔をおいての更新。

明日よりスイス、ラウターブルンネンと言う場所へ10日程描きに行く。

天気はこのところの日本のように雨続きで無い事を願っているが、現地の週刊予報はどうも晴れたり曇ったりとなっている。気温も低そうなので防寒はしっかりして行こうと思う。
 スイスの景色は一昨年ソーリオに訪れた時もっと見てみたいと言う気持ちが強かったので今回再び行くことにした。

準備もまだ出来ておらず、子供たちが保育園から帰ってくるまでにやらないといけないので急いでいる所である。

2015年7月3日金曜日

作品

個展も終了し、制作以外の身の周り事を色々と行っているこの頃。
作品写真を幾つか載せようと思う。

シチリア、

  日本












2015年6月4日木曜日

街並み

制作の後、映画の撮影場所を探しなどしてみようと街を散策。
歩いている人に道を尋ねると「広場で絵を描いていたな?」と言われる。そして気軽にそこまで一緒に案内してくれた。
元々広場で人目につくところで描いていた為、沢山の人が見に来ては話しかけられたりしていた。翌日にも皆絵の進捗を覗きに来る。街の人全員に知れ渡ったのでは無いか思う程街の人々の情報伝達が早く感じる。

街はインフォメーションだけが映画の案内をしていて、その他は土産屋など何も無い。映画におもねらないこの潔さが逆に魅力を感じる。それ故か、描きながら広場を観察していると、人々は通りかかった知り合いに声を掛けたり、そこかしこで集まって話をしていたり、ベンチで寝ていたり、噴水の水を飲みに来たり・・そして時々自分の絵を見に来たり、と1日を只々急がずのんびり過ごしている様に感じる



下は映画の俯瞰のシーン。自分は噴水の正面(画面下側)から描いている。左にある映画館の建物は無くなっている。

2015年6月2日火曜日

Palazzo Adriano

シチリアの地方では幹線道路を外れると急に田舎になる。一応県道のような所を走っていた時、羊が道路を塞いでいるのに出くわしたのは驚いた。



最終目的地はパラッツオ・アドリアーノ。ニューシネマパラダイスの舞台となったとても小さな街である。
宿はそこを抜けた少し先にあり、ここには3日間だけ滞在することにしている。

車でひたすら山と畑しかない道を走りようやく村に近づいて来て、先ずは宿に行くつもりだったのだが、予期せずいきなり映画のメインの広場を車で抜けることになってしまい、「お・お・お、、」と心の準備なく映画のスポットを走り抜けながら全て見て通り去ってしまった。

明日改めて歩きながら見ようと思う。

2015年5月29日金曜日

イゾラベッラ



Isola Bella(美しい島)と書くこの小島は本島と砂浜で繋がった珍しい地形である。江ノ島やモンサンミッシェルなど似たトンボロ地形の島ではあるが、こちらは一周300メートルあるか無いか位のこじんまりとしたもので頂上には家がポツンと立っており、島の下側には海と繋がるトンネル入口がある

俯瞰して見ていると、海水浴客達は何故か「橋」の細く狭い部分に集まりたがっているように見られる。自分もそこに行ったら自然の「橋」を渡りたくなるのだろう。

背中は岸壁でその上にはタオルミナの街がある。

後日下に降りて描いた。





2015年5月21日木曜日

エトナ山を臨む場所

タオルミナのギリシア劇場。有名な場所で昔から絵にされてきている。
時代は変わり、木が生い茂ったり、其処に舞台装置が設置されたり、入場料8Euroなどがかかったりしているが、その場所から見えるの山や海岸線の形、劇場の建物は昔の100~200年前の絵と殆ど変わっていなかった。紀元前~現在という感覚であれば200年前という時間もまた短いものである。

昔の画家もここに立って描いていたのかと思いを馳せながら、そして沢山の観光客の視線を背中に受けつつ描いている。

写真の下二つの絵は昔の画家のもの。



2015年5月19日火曜日

騒動

タオルミナへ移動。あるアパートを2週間近く借りる事にしていた。そしてその日の夜ベッドで予定を立てたり調べ物などしていると、白いシーツの上に小さな黒い点がピッと跳んでまた落ちたのが見えた。最初は何だか分らず、つまんで見ると赤茶色の胡麻の様な生き物が再び指から跳ねた。

実際に見るのは初めてであったが「これは蚤だ!」と直感した。跳ねて逃げ回るそれを必死で捕まえた。
恐怖が芽生えベッドを見回すと、シーツの縁からもう一匹登ってくる奴も発見。
夜遅いのでアパートの持ち主には連絡が取れずメールで言付けだけはしておいた。
その日の夜は明かりを点けながら全身の神経を張り巡らせて横になっている様な状態で過ごし、殆ど眠る事は出来なかった。

翌朝直ぐに宿主が来て、その人が持っている別の新しいプール付きの滞在施設に移る事にした。

最初の所は古めのアパートで、恐らく以前の宿泊者が持ち込んだものが卵を生み孵化したのだろう。蚤は蛹の状態で1年近く生存出来、人の気配(振動など)を感じると直ぐに出てくるらしい。そして蚊と同じ様に二酸化炭素や体温を感知して近ずいてくる様だ。血を吸われると相当痒いらしいく、感染症の恐れもあるらしい。自分は幸運にも刺されることは無かった。

この騒動で蚤につての知識を深める事になった。


先日のzeccheに続き今回の旅は吸血生物に関わる事が多い。因みにイタリア語では蚤をpluciと言う。

2015年5月16日土曜日

コリュンベトラ庭園にて

アグリジェントの神殿群内にコリュンベトラ庭園という所がある。高台の中の窪地となっている場所で、古代には水場とされていたらしい。現在は様々な植物が植えられた植物園となっている。
描くために何度か通っていたらそこの入り口のスタッフと知り合いになり、自分の絵をウェブで見て貰うととても気にってくれいた。
あくる日、園内のスタッフが結構自分の事を知っており、描いていると 「タクミ?」と声をかけられる。通りかかった遺跡の館長やアグリジェント市長などの一行で、それぞれに紹介され挨拶されてしまった。彼らの中では"famous artist in Japan"という事になっているらしい。

自分も以前美術館にスタッフとして働いた事があったが、ここまでの気さくさと、親切さは日本では出来ないと思った。

シチリアの人々

イタリア全体に言える事だが、シチリアの人も皆気さくに話しかけてくれる。

草むらで描いている時、あるトラクターにのって来たおじさんが、話しかけてきた。片言で絵など見たりして話などをしていると、"zeccheに気をつけろ"と言う。ゼッケとはなんの事か、おじさんの身振り手振りによると、体にはって来て血を吸う。腫れる。熱が出る。という事は・ツツガムシのようなものかマダニの事だろう思った。後で調べるとやはりマダニであった。イタリアにもいるのか。
おじさんはひととおり話した後また4~500メートル離れた元の畑へトラクターで戻っていった。
通りかかったから話したのではなく、わざわざ絵を見に、そして話にきたのだった。

2015年5月13日水曜日

神殿

コンコルディア神殿(B.C.500年半)が見える場所で制作。
ここはアーモンド畑で2月頃にはアーモンドの木々には桜のように花が咲く。そんな景色もまた見てみたいと思った。
シチリアにギリシアの雰囲気が多くあるのは昔人々がギリシアから移住して来て作り上げられたからのようだ。

2015年5月10日日曜日

アグリジェント

一つ訂正でホームページの最初にある新宿小田急の個展の日程が6/10〜ではなく、6/17〜6/23であった。イタリアからでは直せないので訂正のお知らせだけとなってしまう。

シチリアは晴天が多く日中は真夏のように日が降り注ぐ。五月初旬でこれでは夏は一体どれほどなのか想像もつかない。

アグリジェント、「神殿の谷」での写真。もう少し緑が残っていると良いのだが、シチリアらしさはある。

2015年5月8日金曜日

ローマ空港にて

今年も南イタリアのシチリア島で描く為に移動中。

現在ローマ空港で少しだけ足止めとなっている。と言うのは空港到着後、何故か乗り継ぎが閉鎖されていて一度空港の外に出なければいけなかった。
日本のニュースでも出ているようにターミナル1で火事があり、飛行機は1時間程遅れとなり空港は混雑している。

こちらとしては無事に着けば問題ないと思っている。

2015年4月14日火曜日

質問


とある記事で「子供はたくさん質問をしたほうがいい・」なるものを見かけ、息子に「お父さんに分からないことがあったら何でも聞いていいよ、教えてあげる」と偉そうに言ってみた。
すると咲太朗は、「なんでいきものはいるの?」と聞いてきた。
いきなりこの質問をされ答えに窮してしまった。

自分から何でも聞きなさいと言った手前、適当にはぐらかすわけにもいかず、
「そこにあるコップも木も生き物もみんな同じだよ」と答えてみた。すると息子の質問は別な方向に行ってしまいこの話はうやむやになった。

もっと「象は何を食べるの?」とか言う可愛らしい質問を期待していたのだが、出鼻をくじかれた気分である。

こう言う科学、哲学、宗教を含んだ質問には子供に分かり易く何と答えれば良かったか。














2015年3月23日月曜日

春分が過ぎ、東京でも桜の開花の知らせを聞くようになった。道端や空き地、公園には菜の花や紫花菜などが咲いている。空は黄砂なのか花粉なのか(これを春霞と言うのか)で冬より白く霞んでいる。
下は一昨年描いた五月頃の赤城山。冬の様に空気は澄んでおらず、霞掛かった山肌になっている。



裾の長い山を求めて五月にはエトナ山を描きに行く予定。

2015年3月21日土曜日

更新は冬を通り越して春になった。
現在色々行動を計画している状態だが中々決まらないので報告も出来ず、更新が滞っていると感じている。

それ以外の近況としては、咲菊は日に日に成長していること。咲太朗は兄らしくなり、菊次朗はやんちゃさを増している。保育園を嫌がらず行く事が多いのは兄が一緒に居るから安心だからだろうか。朝の歯磨きも兄の時ほどメランコリックさがない。

楽しげにポーズする菊次朗。