2009年5月26日火曜日

訪問者

日が落ちてもカーテンを開けたままで部屋の明かりを点け作業をしていた。ふとベランダへ休憩に出ると薄暗い中、地面に何か黒いものが落ちていた。よく見ると「コクワガタ」だった。
こ んなところに何処から飛んできたのか、明るいので来てしまったのだろう。蜂蜜をつけた脱脂綿でこの突然の訪問者にもてなしをした。しかし部屋には今、匂い が好きなので早くも蚊取り線香を炊いており、これはやはりクワガタとは言え虫なので苦しと思い反対の林側に逃がしてやることにした。
自分は来月中留守になり、その間連れに飼ってもらうことをお願いした場合、生存させてもらえる確信がもてないので、とどまってもらうことにはしなかった。
翌日見ると脱脂綿を残してコクワガタはいなくなっていた。

2009年5月4日月曜日

昭和の夏の風景とは

昭和の夏の絵を描くという面白そうな企画がありやってみることに。
考えてみると、自分は昭和55年生まれで64年に昭和が終わった時は9歳だったようだ。今でこそ新興住宅地になり道路と建売用の家やマンションばかりの地元だが、その頃は近くに空き地や雑木林、小さな沼などもあった。
夏 は何をしていたか、地域には三、四クワとり(クワガタ捕り)のポイントがあり其処を廻っていた。その辺りで捕れたのはコクワガタ、ノコギリクワガタ、時々 ヒラタクワガタ(チョウセンクワガタと呼んでいた)それとカブトムシである。メスは角や顎が無いのであまり貴重がられない。オスの立派な顎とピカピカと黒 光りした甲冑のような体がカッコよかった。
今考えるとオスには迷惑な話だが、子供の頃はオスをメインに捕りメスは逃がされていた。黄金色や玉虫色 のカナブンはそれ以下で見向きもされていなかった。やはり虫の中であの堂々とした角や顎があり、ゴキブリのようにカサカサとせせこましく動かない態度がが 他の甲虫と一線を画していた。
虫の話になってしまった。昭和の夏の風景、もう少し考える必要がある。