2017年12月3日日曜日

紅葉→雪

先月初旬から中旬にかけて紅葉は深みを増して、地域は彩り豊かになった。

そして早くもその月の後半に雪が積もった。
朝日を浴びて煌く木々は寒さの中に美しさを見せてくれる。
本格的な降雪はもう少し先で、日中には全て溶けてしまった。
もう少し積もるようになったらしっかりとした防寒をして描いてみたい。


小学校になった長男もこれから雪の中登下校となる。

2017年11月4日土曜日

美麻

自宅から北に約30kmにある大町市美麻の中山高原へ。
三方を丘に囲まれた場所。

休日なので子どもたちも同伴。普段自分が描いている時は子供たちは遊んでもらえず退屈してしまう事が多いのだか、この場所は山羊もいたりして飽きていなかった。



2017年11月3日金曜日

林檎畑

長野県は林檎も有名で、近くには林檎畑も多くある。畑の中を通ると林檎の良い匂いが漂ってくる。

農園の人に声を掛けて描かせてもらった。


 リンゴを農園の方に頂いた。
農園の方々は皆親切で、自慢の出来たての林檎を頂けたりすると林檎の木に対する思い入れが一層増して描ける。

2017年11月1日水曜日

紅葉など


先日は水溜りに薄氷が張っていた。
都心より一足早く紅葉を迎え、山の上から次第に色が変わって「紅葉が降りてくる」様子が見て分かる。

銀杏の紅葉は色鮮やかで見事だが、「ぎんなん」の実る銀杏付近は臭いがきついので近くで描くことを躊躇ってしまう。





2017年9月4日月曜日

由布岳

阿蘇山を抜け大分県由布岳へ。

道の駅の案内所の人に景色の良い場所を尋ねると親切に詳しく幾つか教えてくれた。

どこも見晴らしの良い場所であったが、天気などもあり描くには少し難しかった。
但しその場所を直接描く・描かないに拘わらず、地元の人々の話を参考にする事はその地域の「心の景色」を知る手掛かりになる。
結果地図の等高線を参考にしながら走り回り、川沿いの場所となった。
普段見慣れて地元の人も気に留めない何気ない場所でも結構良かったりする。


2017年9月3日日曜日

阿蘇山

熊本県へ。

阿蘇山へと近づくと、山に土砂崩れの跡が多く見られ震災の影響を実感させられる。
阿蘇山はカルデラの外輪山とその内側の内輪山とに分かれている。外輪山の道からの眺めは日本でありながらどこか違う国に要る様な感覚になる。

阿蘇山は裾が長くすっと伸びており、遠くから眺める景色はとてもきれいである。


この後訪れた菊池渓谷は震災の為閉鎖されていた。

自然はいつも美しいだけでなく、時に凶暴な面を持っていることを改めて感じさせられる。

2017年9月2日土曜日

川内峠

福岡から西へ、佐賀県を通り長崎へ。アップダウンの多い曲道を繰り返して進んでいき、森を抜けると開けた場所に出る。川内峠と言う周り360度遠くを見渡せる場所である。


イーゼルを準備したこの後、強風でキャンバスごと飛ばされた。

九州へ

九州地方を描くため車で周ることとした。

自宅のある安曇野から大阪港まで高速を使い、そこからフェリーで北九州へと向かう。時間はかかったが今回は荷物も多いことからこの方法にした。

到着後、先ずは福岡県博多にある陸続きの志賀島にある「志賀海神社」へと向かった。 ここを訪れた理由は、自分の現在住んでいる場所と関係がある為である。
志賀島は海洋民族「阿曇族(安曇族)」の発祥の地であり、日本各地にその名残の地名は多く、信州「安曇野」もその阿曇族が移動の末定住した場所としてその名が付いる。山間にある安曇野から遠く離れた志賀島とは一体どのような所なのか、という事で今回訪れることとした。



博多の街の向いに位置する島は、山を背に海を臨む緑豊かなとても良い場所であった。
神社の人にお話を伺い色々と教えてもらう事も出来た。その方の旧姓も「阿曇」と言うらしい。

2017年8月18日金曜日

今年の夏は晴れが少ない。
安曇野も同様でどうも夏らしくない八月である。

束の間の日差しがあると、辺りは緑が鮮やかに湧き立ち、水が輝いている。

先日は湧水群のとある場所を訪れた。水は冷たく飲んで(大丈夫かは分からないが)もおいしかった。 日差しは標高が高いので強め。



現在新アトリエの整備をしており、仮として使っている場所はとても狭く引っ越す前と変わらない状況である。早くアトリエを移したいと思っているが、その為にはやらなければならないことが沢山ありもどかしい気持ちである。

2017年6月30日金曜日

新居

安曇野の新居が完成し入居となった。

住むイメージを想像し、出来る限り自分たちの生活に合わせた設計を元に、紆余曲折し二年越しで完成となった。
ただ家に住むと言うものは希望通りに作ったとしてもなかなか直ぐに身体に馴染むものではないようで、自分たちも家や周りの環境に合わせて少しずつ変わっていくようだ。小さな鉢に植わっていた植物を大きな鉢に植え替えても、直ぐに根を広げ枝葉が成長出来るわけではないように。



2017年6月27日火曜日

新宿小田急展

個展最終日。今回も沢山の方々に見に来て貰えたことはとても嬉しかった。
今年から長野からこちらに宿泊と言う形での個展となったので、終了後は長野に戻ることになる。これまで小金井から通っていた場所が遠く離れた場所となったと言うのは不思議な感覚である。引っ越してたった3カ月ですでに「遠く離れた人たちに会えた」という、懐かしい気持ちになるのだから心境の変化と言うものは面白いと思った。




安曇野に帰ったらようやく完成した家と対面することが出来るので楽しみである。

2017年5月28日日曜日

サンタマッダレナ


ベニスからカレッツァ、そして此方へ来てそろそろ一週間になる。北イタリアは良い景色を巡れるハイキングコースが沢山ある。が、絵描きにとっては移動するために毎日登ったり降りたりを繰り返す事になるのがきついところ。
見渡す限りの牧草地の丘と青い山々が壮観である。


2017年5月15日月曜日

カレッツァ

第二の滞在地はカレッツァ。北イタリアにある泉で有名。水位はまだ低かったが険しい雪山に囲まれた深い青色の泉が印象的であった。その他にも牧草地から良い眺めがあるところが多く、トレッキングコースもある。


2017年5月14日日曜日

ブラーノ島

現在ベネチアに一週間の滞在中。水上バスで30分程にあるブラーノ島は色とりどりに塗られた家々で構成されている島。初めは余りの色の多さと幅に困惑してしまったが慣れてくると雰囲気の良い島である。特に夕方辺り、観光客が船で帰ってしまい賑わいが引いてくる頃になると、住民が街に出て来ておしゃべりをしたりしている姿があったりして生活感が出てくる。

絵の方はやはり色数が多いので描くのにとても時間がかかる。ここは一週間では描き切れないので再び訪れようと思った。




2017年3月20日月曜日

型にはまらない

引越しの準備での話。

本日は重たい物ランキング上位に入る「本」の荷詰めである。

本棚の上段から始める。
文庫本の収まりはとてもよく、二列×二段でピッタリと隙間なく段ボール箱に入る(箱はそれを基準に出来ているのかもしれないが)。単行本や大型本などもある程度サイズは決まっているので工夫すれば重ねて段ボール内に隙間なく収めることが出来る。

ところが絵本はそういかない。
子どもたちの絵本の段に入った途端それまでのペースが狂い始める。

絵本は皆それぞれ様々な四角形・大きさで作られていて、どれを束ねてもピッタリ収まらず隙間だらけになってしまう。
「まったくなんて自由なんだ!」と、いら立ちと同時に絵本製本の型にはまらない子どもの様な奔放さに感心さえしてしまった。

本も大人向けになるにつれて形は一律になって整頓されやすくなっていくのだななどと思った。


荷物整理はまだ先が長い。

2017年2月6日月曜日

札幌個展~小樽の古道具屋

札幌大丸百貨店2月1日~7日 8階美術画廊 

個展のため札幌へ3日ほど滞在した。
札幌での個展は2009年から4回目となる。

新千歳空港到着時はマイナス12℃との機内アナウンスに驚いたが翌日からは寒さも和らいだ(と言っても依然零下)。
せっかく来たのだからと空き時間に小樽へ足を伸ばし海を見に行った。空気は冷たくどんよりとした鉛色の空で、雪国仕様でない革靴は足先からどんどん冷えていった。




 駅前や目抜き通りに溢れていた外国人観光客も来ない様な埠頭横の雪に埋もれた公園まで歩き、海を一通り見た後帰りは行きとは異なる道を歩いた。途中古い建物のある通りで、「古道具屋」を目にし興味のままに入った。


は大正時代に作られた建物の内装をそのままで、中に入ると古道具屋特有の古い匂いに包まれていた。古道具とも見方によってはごみとも言えないものがうず高く所狭しと積まれ、それらの谷間の窪みに二三箇所、石油ストーブが焚かれていた。
上手く進むのも難しいが、以前イギリスのチッピング・カムデンの古道具屋を訪れた記事にもあったように、元来そういった所が好きな自分は家漁りをしている様に珍しいものを探した。

静物画を主に描いてはいないものの、モチーフとして良さそうなものなどを選んで店主に値段を交渉する。これも面白かったりする。
小さいキャリーケースにぎりぎり詰め込んでいいものをいい値段で買ったという満足感と共に意気揚々と札幌から東京へ遥々持ち帰ってきたが、お土産でもないかさばる骨董品を見た妻は引越し前だと言うのにまた荷物を増えてしまったことに不機嫌そうであった。(土産は一応別で購入済みではある)


何を買ったかは、 いずれ描く静物画を見て想像してもらいたいと思う。


2017年1月8日日曜日

近作など


2017年、明けましておめでとうございます。


今年は個展に加え、自宅・アトリエの引越しの予定。

絵を主として活動を始めてからこれまで、屋外以外での制作は自宅の一室で行っていた。
しかし、年数を重ねるごとに道具が増え、更に子ども達も大きくなってきた為、徐々こにれ以上このスペースで制作することが難しいと感じて来ていた。
自分としては少し遅すぎたのかもしれないが、ようやく広い制作場所を持てる事になった。絵画関連の道具で家族に気を付けてもらうこともなく、家は家ではっきり切り替えて生活することが出来る。その点は作家によって様々だと思うが。

現在設計士の方に依頼した家の図面がほぼ決まり、基礎工事もほぼ終え、5月末の完成へと言う段階。(長野県は冬期は工事中断となる。)

家づくりは興味深く、踏み込めば踏み込むほど限りがない。「すべて任せる」と言えてしまえば楽なのだが、自分たちのこれまでの生活の反動?であれこれと理想や注文が湧いてきてしまう。
三谷幸喜の「みんなのいえ」を観て前とは異なった視点で楽しんでいる自分に気がついた。



下は昨年イタリアで描いた作品数点。今年は北方面に行きたい。