2012年5月30日水曜日

昔と今







描いているゴンドラ修理場の風景、或る街の本屋のウィンドウにに置いてあった本の表示写真と同じ場所であった。見ると19世紀に撮られたものらしい。
確かに今と比べると窓が一つ無かったり、今はテラスが出来ていたり、もう後ろの木が無かったり。描いた場所なので違いが良く分かる。
しかし建物を含めその場の目的など大体は約200年前とほとんど変わっていないということに驚いた。この間に戦争や幾度の洪水など、色々あってもこの場所で相変わらずに、ずっとゴンドラを直して来たのだなと思うと色々と感じられるものがある。
何世紀か後には同じなのだろうかそれは分からない。
しかし、その頃までこの描いた絵が残っていて、末代が、ここは先祖が描いた絵と同じ場所だ‥と観に来たときに変わっていなかったら、自分が今感じた様な想いを感じられるのかなと思うと面白い。


一週間のベニス滞在も終わり明日帰国となる。

2012年5月26日土曜日

フィエーゾレ〜ベニス

フィレンツェ市外のフィエーゾレと言う山の上の街に滞在していた。ここからはフィレンツェの街が一望出来る。が、ここの所天気が不安定で滞在中晴れ間は少なかった。








そして、最終目的地ベニス。既に着いて3日目。天気もそれ程悪くなくここに来て一気に日焼けした。
地上は車は勿論、自転車すらない街全体が歩行者天国。犬の落し物に気をつけながら細い路地をくねくねと迷路のように目的地へ向う。

観光客で賑わった場所だが良い場所なのでイーゼルを立てて描く。
こうも人が多いと逆に気にならず描ける。見る人はいるが何処の国の人だかもう分からない。相手もそうだと思うが。
日差しが強く照り返しもあるので体が熱くなりやすい。熱中症に注意して描かないといけない。

2012年5月18日金曜日

シエナ

既に一週間近く経ち、こちらでの制作も慣れてきた。現在シエナの郊外の農家の宿に滞在している。以前この近くで描いていた時に知り合った人がやっている宿で今年初めて泊まらせてもらった。素晴らしい景色を目にしてひたすら描き続けている。








屋外イーゼルはこれまで色々な種類を使って試してきた。、今回は軽量で安定していて、かつ丈夫なカメラ用カーボン製三脚を改造したものを使用している。海外などで大きさや重さが制限される場合には大変良い。






筆は豚毛と、細い部分などを描くには俵屋工房と言うところの熊野筆を使い分けて使用している。風景画においても穂先のまとまったコシのあるこの細筆は重宝していると言うより無くてはならない物。

描いていると猫がチャオではなくニャオと言ってと言ってじゃれてくる。

2012年5月10日木曜日

朝のごみ出し



(日課ではない。)

準備完了



明日より出発するための荷物詰めが完了した。
これでも必要最低限で軽量化を図った。スーツケースは20kg。重量制限は23kg。今回は画材類をできるだけコンパクトに軽くなるようにした。
ここ数年出発前近くに展示などが入れていたため、直前になってあたふたして忘れものをしたりしているのだが、今回は早めに出来た。おそらく大丈夫だと思う。後はなければないで現地でどうにかしようと思う。