2014年12月12日金曜日

年末

書くのを辞めてしまった訳ではなく、ここ数ヶ月こちらの方を書く余裕が無かったという感じであった。
ようやく先日の名古屋での個展を終え今年の展示は終了しくひと段落した所である。
この間にも子供達は日々色々なことを身につけて成長している。咲太朗は最近自転車に乗れるようになり、菊次朗は歩けるようになった。自分の一年かそれ以上かかって身につけている様なことが数ヶ月足らずで出来るようになっていくのは驚くばかりである。

こんな劇的な能力を獲得した時の気持ちはどんな物だっただろうか、大人になっては中々こういった凄い上達はしにくくなっている。覚えているのは原付の免許を取って初めてバイクを買った時だろうか。「これで日本全国行けないところはない」と興奮したものである。自転車の時は覚えていない。

最近は日が短くなって保育園から帰って来る頃は周りが真っ暗で遊ぶことも出来ないので、苦手だが出来るだけ早く起きる様にして朝保育園へ行く前に外で自転車の練習などして遊ぶようにしている。

本格的な寒さはこれからではあるが冬至を過ぎれば次第に日が長くなって行くので幾分気持ちも明るくなる。

2014年9月8日月曜日

畑の周り

久しぶりにブログの更新。書く事が無いわけではないのだが、間をあけてしまうほど再開するのが難しくなる。習慣もそんなものだろう。 前にも書いたかもしれないが家の前の畑は近所の農家の方のもので、子供たちが良く遊びに行っている。植え替えの間の時期など畑に入らせて遊ばせてもらっている。 家に帰って来た時の泥具合は想像にお任せします。写真で寝ているのが息子。
自分の方は、先月青森の十和田湖周辺、北海道の取材制作に行って来た。

2014年8月8日金曜日

Web Gallery 更新など

1年更新していなかったホームページ内の作品を追加した。 先日は十和田湖方面へ描きに行った。東京よりは幾らか涼しかったが、やはり夏の勢力は東北まで伸びているのを感じる。 最近は次男もハイハイをしだし、行動範囲が広がってきた。

2014年7月3日木曜日

木々など

去年描いた屋久島での絵。写真を撮影したので掲載。 個展は無事終了し、次の制作をしている。

2014年6月10日火曜日

個展のお知らせ

新宿小田急個展 今年も個展します。もし近くによることありましたらどうぞ。 6月18日(水)~24(火) 10時~20時※最終日は16時30分まで 会期中は在廊してます。

2014年5月22日木曜日

Lago Blu

写真を偶然見かけて惚れ込んでいた景色。前からどうしても行って見てみたかった場所だった。今回の北イタリア滞在もここを見ることがメインの目的だった。
標高が高いことから木々はまだ新芽の状態だったが泉は青くとても深く透き通っていた。この写真では見えないが、晴れた日にはこの奥にマッターホルンを望むことが出来る。まだシーズンで無いのでほとんど人影が無く、居るのは自分と池に泳いでいるイワナの様な魚達だけだった。



2014年5月20日火曜日

移動日

べつな場所に移動する日。
朝目的地とは逆方向だが、スイスのサン・モリッツと言う所にあるセガンティーニ美術館へ立ち寄った。その日が今年最初の開館日で、オープン一番目の来場者となった、とは言っても来場者は自分しか居なかった。思ったよりこじんまりしていて、作品数も20点程であったが最上階には縦2m横3m位の大きな作品が3点展示されおり、アルプスの景色の描写を感じることが出来た。
その地に住んで描くのと、訪れて描くのでは目線が違うと感じた。セガンティーニは前者の部類。

急なジグザグ道の峠を越え、スイスの山岳風景に囲まれながら走る事が出来た。

2014年5月19日月曜日

風の強い週

先週は強風の日々だった。前にも書いたかもしれないけれど、絵を描く時に最も大変なのは強風だと思っている。身体が風で揺さぶられ筆先が思わぬ所に行ってしまったり、キャンバスイーゼルが倒れて来たりもする。勿論倒れない様に重りはつけているが、それでも風は頑張って倒しにかかってくる。こちらも負けじとペグを地面に打ち込んで紐でイーゼルを固定する。木々や草は風でいい表情が出るのだが、やはり風の中描くのは難易度が高い。

風を少しでも凌ぐため街中に入って描いた。 建物の梁には年号が彫ってあることが多い。1800年代はよく見かけるが、ふと見た古めかしい建物には「1682 AD」とあった。日本で生類憐みの令が出されていた頃に建てられたのだろうか。街のホテルは1630年にこの地域の貴族によって建てられたらしいので、これもあり得なくもないと思った。

2014年5月13日火曜日

現状報告

かなり間を開けてしまったが、現在イタリア・ミラノ以北のキアヴェンナと言う街に滞在している。周りを高い山に囲われている。標高は300m程度なのでそれほど宿泊地は寒くない。
ここから車で20分ほど行くと国境を越えてスイスに入ることが出来る。国境にはゲートがあるのだが、審査の様なものは無く、一旦車を止める程度で通過OKのサインが出る。ただ、別にやましい事は無いが、何度通っても少し緊張するものだ。
越えてすぐの所を登って行くと標高約1000mにある秘境、または天空の街とも言われているソーリオに行くことが出来る。
スイスの画家セガンティーニもこの地で描いていたらしい。さらに行った所にセガンティーニ美術館もある。

こちらに来て四日目だが、天候はあまり思わしくなく一日中晴れていた様な日はまだ無い。
景色は申し分無い。



2014年4月15日火曜日

家族で川沿いへ。 今時分は外出するに一番の気温だと思う。先日川沿いの桜を描いていた。 毎年律儀に花粉が飛び、桜が咲いて、木々に新芽が出てくる事に感心しつつ、どこかほっとする所もある。

2014年2月13日木曜日

先日の大雪の日の翌日は空も晴れ渡り、普段見ている景色は一変した。息子と一緒になって外に繰り出しそれぞれ好きな事をしていた。 先だって、今回の連休中に雪の景色を描くため信濃大町まで宿泊を予約したのだが、直前に目の前にも雪の景色が出来上がってしまった。
山のある雪景色はまた違った雰囲気があって良かったと思っている。東京では作ることのできない大きさのかまくらも見ることが出来た。

2014年2月2日日曜日

Procrastination

決めているわけではないが、冬場は室内にて、これまで外で描いた絵を元に、大きなサイズの作品を描く事が多い。大きい絵を描く事は継続的なエネルギーが必要で大変だが、楽しくもある。

同時に現在来年の予定を調整中。まだ出来るかどうかわからない事、もう決まっている事、やりたいこと等。元来自分は先延ばしの性分だけれど、怠けてはいられなくなってきたと感じる。

 毎日遊んでいるように見えても、どんどん成長している子どもたちを見ると、こっちもやらねばと言う気になってくる。

2014年2月1日土曜日

「ひまわり」について (フィボナッチ数列)




以前、富良野でひまわり畑を描いた事があり、ひまわりの種の並びに関心を抱いていた。
以前の「フラクタル」などでもあったように、自然や個々の植物を見ていると幾何学的であったり、何かの法則の基に構成されているに違いないと思えるものがある。

「ひまわり」はその内側の種の配列模様に何か法則があるのではと思っていた。

それは「そうなるべくして」そのような形になったのであり、偶然ではなく必然的に出来上がったものなので、そのタネを明かされると驚き嬉しくなってしまう。


今までNHK教育テレビなどは殆ど見ていなかったのだが子どもがいると見る機会がある。
先日、偶然見てなるほどと思った映像。






内側から外側へ向かって一番密に効率良く並べる形を、ひまわりは長年かけ身をもって作り上げてきたのだろう。そしてその角度が「フィボナッチ数列」から出される「黄金比」の角度であると言う事だった。

古来より人が「美しい」と思ってきた比率が、自然の仕組みと繋がっている事、さらに数式で説明されることは驚きである。
ひまわりがこの「黄金比」を知っていて種を配列したのでないのと同じく、モナリザの顔の比率などは作者の美の感覚的なものからその様になっていったのではないかと自分は思う。
絵画には意図するところと意図しない所の要素があらゆる場所に含まれている。
絵を数学的幾何学模様のみで描いてしまうと、そこには「固さ」しか感じられなくなる。人の手による「不完全さ」も必要な要素なる。(2008年5月の記事に同じ事を書いていたが、「人の手でコントロールすること」と言う記述は今では少し異なると考えている。)



映画の「ひまわり」やフィボナッチ数列の「ひまわり」、今回ものに限らず他の様々な経験は自分の中に溜められて表現につながっていると思っている。すぐには応用できないが。