2014年5月19日月曜日

風の強い週

先週は強風の日々だった。前にも書いたかもしれないけれど、絵を描く時に最も大変なのは強風だと思っている。身体が風で揺さぶられ筆先が思わぬ所に行ってしまったり、キャンバスイーゼルが倒れて来たりもする。勿論倒れない様に重りはつけているが、それでも風は頑張って倒しにかかってくる。こちらも負けじとペグを地面に打ち込んで紐でイーゼルを固定する。木々や草は風でいい表情が出るのだが、やはり風の中描くのは難易度が高い。

風を少しでも凌ぐため街中に入って描いた。 建物の梁には年号が彫ってあることが多い。1800年代はよく見かけるが、ふと見た古めかしい建物には「1682 AD」とあった。日本で生類憐みの令が出されていた頃に建てられたのだろうか。街のホテルは1630年にこの地域の貴族によって建てられたらしいので、これもあり得なくもないと思った。