2022年8月29日月曜日

里山に住むこと


 

今朝も山際から爆竹の威勢のいい発破音が鳴り響く。

里山は人の生活圏と自然との境界であり緩衝地域といえる。

自分の住む場所は見方によっては「最前線」であり、手入れを怠れば自然がこちら側に勢力を広げてきて、開墾し整備した土地は再びあっという間に緑に覆いつくされてしまう。

自然と対決していると言う姿勢ではないが、境界線を維持する為に行動をすることが必要になる。

その自然の中には野生動物も含まれる。

これから実りの季節を迎え、畑や果樹は猿の格好の餌となる。

人が追い払わなければ50頭以上の群れで大挙して押し寄せる。向かいのそば畑は収穫の時期にすべて食べ尽くされてしまった。

過疎化となっている訳ではないが、農業を営む人は高齢化し減ってきている。

野生動物も安心して栄養のある作物を手に入れられることを学んでしまい何度も現れる。それを境界地域の人が追い払う。

里山に住む者の使命とでも言えるだろうか。

 

早く追い払い専用のドローンなどが普及されることを望んでいる。