2010年6月23日水曜日

最終日~帰国

フィレンツェ空港にあるレンタカーオフィスに車を返すため、最後の滞在地サン・ジミアーノから車で50-60km程走った。その日は辺り一帯雷雨に覆われてしまい、道路も所々水溜りになるほどであった。運転は大変だったが、おかげで埃だらけだった車がきれいになった。
無事到着し車を返却。実は一度山道でタイヤをパンクさせてしまったので、スペアタイアに変えている旨を伝える。

帰りもフィレンツェ空港からパリへ乗り継ぎ日本に戻る。
パリからの便では、東大の教授の方と隣り合わせた。流体力学が専門と言うことで、風力発電や流体を使ったメディアアートのなどの話を気さくに色々聞かせてもらった。自分も一応元物理専攻であったので、美術方面に変更したとはいえ科学に興味が無くなった訳ではなかったようで、そういった話に久々に触れ楽しめた。
その方、12時間のフライト後、朝6時半に到着し、午前中からすぐに講義があるらしい。精力的である。

飛行機は成田空港に降りて行き、日本の梅雨雲の下に入っていった。窓から観察すると雲ははっきり四層ほどに分かれており、飛行機より上にある一番上の薄く覆われた雲から、二番目の厚い雲、三番目の薄い雲、四番目のモコッとして散らばった雲、そして時々地上に張り付いたようにある千切れ雲と潜り抜けていく。その頃には太陽の光はほぼ無くなり、曇りの大地(梅雨の関東地方)が見えてくる。
「梅雨雲」といっても、何層にも分かれて空は雲で覆われているのだなと分かった。これも空気の密度に関する現象だな、など多少機内での話の影響を残しつつ日本に到着。